第55回放送番組審議会議事録

  

1.開催年月日  平成24年4月24日(火曜日)

         午後4時~午後5時

2.開催場所  ㈱エフエム世田谷 会議室

3.出席者  委員総数  6名

         出席委員数  5名

           倉本 俊幸  委 員

佐藤 菊夫  委 員

大杉 伸一  委 員

小林 憲夫  委 員

張  晶子   委 員

 

欠席者      古谷 真一郎 委 員

  

放送事業者側出席者

           代表取締役      深井 教雄  

           管理部長      幸田 雅夫

           放送事業部主任  武田 和子

 

4.議  題  ①諮問事項1「放送番組の編集の基準」の改正について

         諮問事項2「放送番組の編集に関する基本計画」の改正について

 

②「アフタヌーンパラダイス」(スタジオキャロット生放送)

         平成24年4月18日(水)13時~17時放送分

◎パーソナリティ:小室 等 アシスタント:白神 直子

 

 

5.議事の概要

  (1)はじめに放送局側からの諮問事項1、2についての説明

  (2)出席委員による諮問事項について審議のうえ、諮問事項1及び2について改正案

の通り答申を受ける。

  (3)次に、放送局側から審議番組の説明。

   () 当該番組の試聴

(5)出席委員による当該番組の審議

  (6)関連事項について出席者全員での意見交換

  (7)その他

 

6.審議内容

   定刻、事務局より委員総数6名のうち5名が出席しているので、放送番組審議会の
規定により本日の審議会が正式に成立する旨を報告したのち委員長に議事進行を依頼
した。

倉本委員長の開始宣言に続き、委員長の指示により、はじめに諮問事項1
「放送番組の編集の基準」の改正及び諮問事項2「放送番組の編集に関する基本計画」
の改正について幸田管理部長が、7月1日の世田谷サービス公社との合併に伴い、
それぞれの改正が必要となること等改正理由の説明を行った。各委員より質疑があり、
その後委員長より改正案の通り答申することにつき委員に諮ったところ全員の了承を
得られたので、その場で深井社長に答申した。

   次に、審議番組「アフタヌーンパラダイス」について、委員長の指示により、
武田放送事業部主任が審議内容の説明を行い、当該番組の試聴の後、番組の審議を行う。

 

7.審議における委員の主たる意見、質疑は次のとおり

 )諮問事項1及び諮問事項2について

倉本委員長 

  ・会社名が株式会社エフエム世田谷から、株式会社世田谷サービス公社に変わることに
より放送局としては変化あるのか。

 深井社長

  ・放送局「エフエム世田谷」は変わらない。運営母体は、株式会社世田谷サービス公社
となり、その一事業部門に入るということです。地方などでは、最初からラジオ局名
と会社名が違っているところはあるが、近県では、ラジオ局名の会社形態で運営して
いるのが一般例で、違うところに移ったのはないのではないか。

 倉本委員長

  ・会社が世田谷サービス公社で、事業がエフエム世田谷であるということか。

 深井社長

  ・そのとおりで、放送事業はそのまま引き継がれるので、一般の方には変わらないとい
  うことです。

 倉本委員長

  ・「放送番組の編集の基準」の8ページの改正箇所は、新たに法律が制定されたためか。

 幸田管理部長

  ・その通りで、公衆電気通信法が廃止され、電気通信事業法が制定されたため改正いた
    します。

 張委員

  ・世田谷サービス公社の他の事業はどんなものをやっているのか。

 深井社長

  ・世田谷区民会館等の区施設の運営管理、障害者雇用、情報センターの運営支援などを
    やっています。

幸田管理部長

・弦巻にある区の情報センターのIT支援や、区施設の運営管理では区民会館のほか区

民センターや地区会館、飲食事業では美術館のレストランやボーシャンという喫茶
   ル
ーム、中央図書館のルソー弦巻などの事業を展開しています。

 佐藤副委員長

  ・2代目の社長は、サービス公社から来られた方ではなかったか。

 深井社長

  ・志賀社長で、世田谷サービスの社長であり、エフエム世田谷の社長を7年ぐらい兼

務していました。そのような歴史をみると必然的な流れかもしれません。

 佐藤副委員長

  ・この流れは当然のような気がする。

 小林委員

  ・事業は今まで通り続け、会社名等が変わるということで良いか。

 深井社長

  ・株式会社エフエム世田谷は6月でなくなり、7月1日からはエフエム世田谷の事業が
    株式会社世田谷サービス公社に移管されて、世田谷サービス公社が運営・経営するこ
    ととなります。

 倉本委員長

  ・質疑等も終了したので、諮問事項1「放送番組の編集の基準」の改正及び諮問事項
  2
「放送番組の編集に関する基本計画」の改正について、本案の通り答申することで    委員の皆様よろしいでしょうか。

 委員全員

  ・了承である。

 倉本委員長

  ・諮問事項1及び2については、本案の通り答申する。

 

 2)放送番組「アフタヌーンパラダイス」について

倉本委員長

  ・全国に放送しているということは、全国のコミュニティ放送局同士でタイアップし
てやっているということか。

 武田主任

  ・放送は、午後の1時から3時までは世田谷のみで、3時から5時まではミュージッ
クバードの衛星を使用して全国のコミュニティ放送局約60局に配信しています。

 倉本委員長

  ・逆に、他のコミュニティ放送局から、エフエム世田谷が配信してもらっている番組
はあるのか。

 武田主任

  ・今は、ありません。

 大杉委員

  ・今の放送は、海外では聴けないのか。

 武田主任

  ・エフエム世田谷の放送は、昨年の1月から、順次パソコンやスマートホンなどにより
ネット放送が聴けるようになったので、パソコンや携帯電話等があれば海外でもネッ
ト放送として聴くことはできるようになり、今後普及していけば良いと考えています。

 小林委員
・全国60局に配信するということは、売るということであるのか。

 武田主任

  ・全国の60局に放送していることで、スポンサーに現在の番組のコーナーやスポット
を買ってもらうことなります。

深井社長

  ・ミュージックバードという衛星放送のラジオ局があり、全国のコミュニュティ放送局
は、時間枠別でなく全体を使えるという契約を結んで、この番組だけでなく、ほかの
番組も受けるというバリューセットで買っています。アフタヌーンパラダイスの放送
制作は、エフエム世田谷とミュージックバードとが共同制作することによりで、製作
費を半分ぐらいに削減できるメリットがある。一方で、その番組の中の多くのコーナ
ーでスポンサーをつければこちらの営業売上げが上がり、わずかであるが放送してい
る各局に売り上げの一部を分配していけることになり、そういうところでの営業活動
ができます。

 小林委員
各局はミュージックバードに同じお金を支払っていて、どの番組を放送するかは各局
の自由ということか。そうすると、各局がアフタヌーンパラダイスの小室さんの番組
を買っているということか。

深井社長

  ・各局が自分のところにあった編成により、こちらの番組を放送しており、厳密には
3時台は60局が放送しているが、4時台は50数局になることもあります。

 小林委員

  ・60局も受信しているということは人気があるという裏付けにもなり、スポンサーも
つけやすいということになる。

 深井社長

  ・その通りで、営業面では、プラスされるということで去年4月から始めています。
一つは製作費の削減、そして今後、スポンサーを全国でつけることで、売り上げを
上げるということに取り組んでまいります。 

 小林委員

  ・このような取り組みは、他の局も同じようにビジネスチャンスがあるということにも
なるし、ビジネスとして60局が配信しているということは大きい。

 深井社長

  ・製作スタッフのモチベーションは高いです。

佐藤副委員長

  ・他のコミュニティ放送局から、配信を受けるという逆もあるのか。

 武田主任

  ・過去には、長崎の方で制作された異国情緒ある番組を当社で放送したりしました。

佐藤副委員長

  ・昨年の3.11の東日本大震災の際には、被災地のエフエム局の放送を区民に情報と
して流したのか。

 武田主任

  ・当番組は、昨年4月から始まった。3月11日の震災時には、まず世田谷区内
の情報を中心に放送しています。

 深井社長

  ・昨年4月、この番組の中で1か月ほど毎日東北のコミュニティ放送局に電話をつない
で被災地の情報等を放送するコーナーをつくりました。

また、7月には、この番組ではないが、土曜日にやっている番組を仙台のコミュニテ
ィ放送局に出向いて7月時点での状況報告も織り込みながら、世田谷区民にも伝える
とともに、全国に向けて仙台から3時間発信しました。

 小林委員

  ・この番組については、時間によって放送エリアが世田谷区内のみと、全国と違うが、
テーマや構成は違うのか。

 武田主任

  ・特派員レポートは2時台に入れるなど、世田谷区の情報は3時前となります。また、
交通情報の時などは、各局が地元の内容に切り替えています。

 倉本委員長

  ・各局が、自分のところで必要に応じて流すことではないか。

 武田主任

  ・ローカルゾーンが何箇所か設けられているので、受けている各局が自由にニュースや
天気予報など地元の情報を流しています。

 小林委員

  ・NHKの放送でも、全国放送の後に天気予報やニュースなどは各地方局の内容に切り

替わるのと同じ仕組み。

張委員

  ・全体の中で音楽が流れている比率はどのくらいを占めているのか。

 武田主任 

・この時は18曲で少なめです。中にはゲストの曲を流したりとか、小室さんの番
   では、ゲストの方がいらっしゃったり、「発掘日本の歌」とい
うコーナーがあり、
   生で弾き語りで放送するというのも特徴の一つです。曲は洋楽も
日本の曲もありま
   すが、懐かしめの曲が多いです。

 小林委員

  ・番組内容を見ると、進行が決まっているわけでなく、大まかな内容が決まっている
   だ
けで、あとはアドリブで進んでいくと理解して良いか。

 武田主任

  ・試聴していただいた内容は、テーマに沿ったメッセージを紹介しているところは、
   す
べてその通りです。台本があるわけではありません。

 小林委員

  ・長時間やるので、良い雰囲気で放送しており、そこが長寿番組の秘訣でもあり、
   これ
からもほのぼのとした感じで放送を続けてくれると良い。

 武田主任

  ・4時間、声と気を張ってしまうとすごく疲れ、へとへとになるとおしゃっていました。

佐藤副委員長

  ・音楽の比率や構成などについては、パーソナリティによって違うのでないか。火曜日

の渡辺真知子さんは、私たちのコンサートで時々司会を依頼することがあり、色々バ

ラエティに富んでいる。そういう方が入ると雰囲気も変わり、個性があっておもしろ

いのではないか。

 武田主任

  ・もう一つの特徴が、すべてのパーソナリティの方が音楽に非常に詳しいので、かける

曲ごとに説明をなさりながら、ただタイトルを言うだけでなく、なにがしかその曲に

ついてのうんちくを入れたりしています。

 張委員

  ・パーソナリティの方は、世田谷在住の方々か。

 幸田管理部長

  ・小室さんの番組の中で、昔小室さんが若林に住んでいて、そこに井上陽水さんが来た

との話をしていたことがありました。

 武田主任

  ・小室さんは、上野毛にある多摩美術大学彫刻科の出身です。

 張委員

  ・世田谷ローカルの放送時間が2時間であるが、全国番組放送時間とのバランスがちょ

っと気になる。

小林委員

  ・スタジオは半蔵門と書いてあるが、世田谷区内ではないが。

深井社長

  ・ミュージックバードはFM東京系の衛星ラジオ会社で、金曜日のみアフタヌーンパ

ラダイスはFM東京のビル内の半蔵門スタジオから3時~5時台に放送しています。

   アフタヌーンパラダイスの放送は、エフエム世田谷としては月曜日から木曜日までの

午後1~5時までとし、金曜日の午後1~5時は、エフエム世田谷では、神太郎の番

組を放送しています。

 大杉委員

  ・神太郎さんの番組は、今はやっていないのか。

 深井社長

  ・神太郎さんの番組は、金曜日午後1時から「神太郎金曜瓦版」を継続的に放送してい

ますが、最近芝居の稽古などでお休みをいただいているところです。

 大杉委員

  ・松任谷由実さんは、世田谷在住の方と聞いているが、このようなネームバリューのあ

る方にご出演いただくと良いのでは。放送料が大変かな?

 深井社長

  ・世田谷区に在住していますが、コストの問題がありますね。

事務局

   ・次回の日程の調整について、第1候補としまして6月26日火曜日で予定願います。

倉本委員長

   ・これを持ちまして、第55回番組審議会を終了いたします。