第54回放送番組審議会議事録

 

 

1.開催年月日  平成24年3月26日(月曜日)

         午後4時~午後5時

 

2.開催場所  ㈱エフエム世田谷 会議室

 

3.出席者  委員総数  6名

         出席委員数  4名

           倉本 俊幸  委 員

大杉 伸一  委 員

小林 憲夫  委 員

張  晶子   委 員

 

欠席者      佐藤 菊夫  委 員

古谷 真一郎 委 員

 

放送事業者側出席者

           代表取締役      深井 教雄  

           管理部長      幸田 雅夫

           放送事業部主任  武田 和子

 

4.議  題 (1)エフエム世田谷放送番組

「知りたGirl」(昭和女子大学提供)

                平成24年3月21日(水)

12時45分~13時放送分

 

5.議事の概要

  (1)放送局側からの審議番組の説明

  (2)当該番組の試聴

  (3)出席委員による当該番組の審議

  (4)関連事項について出席者全員での意見交換

  (5)その他

 

6.審議内容

   定刻、事務局より委員総数6名のうち4名が出席しているので、放送番組審議会の規定により本日の審議会が正式に成立する旨を報告したのち委員長に議事進行を依頼した。

   倉本委員長の開始宣言に続き、委員長の指示により武田放送事業部主任が審議内容の

説明を行った。

  

(1)番組概要

番  組  名  「知りたGirl」(昭和女子大学提供)

 

  放送曜日・時間  毎週水曜日12時45分~13時放送分

  

等  ①放送形態は、週1回スタジオ録音番組

           ②出演:昭和女子大学生徒等

                ③昭和女子大学GP roject(Good Practice Project Showa

 Women‘ s University though a Grant by the Ministry

 of Educatino)の一環でスタート。学生たちはラジオ番組制作を

通し、日々の活動成果の発表の場でもある。

            

 制    作  株式会社エフエム世田谷

            

 (2)審議対象放送内容

平成24年3月21日()12時45分~13時放送分

 

 

7.審議における委員の主たる意見、質疑は次のとおり   

 

 倉本委員長

  ・学生は慣れていて、立派なパーソナリティになるのではないか。

 張委員

  ・なぜ、番組が終わることになったのか。

 武田主任 

・文部科学省の補助金によるGPプロジェクトの一環でラジオ放送を活用したもので、

プロジェクトの終了をひとつの区切りとすることとなった。昭和女子大のメンバーが

番組を続けたいとのことなので、夜の大学生の番組にスライドしていく予定です。

 小林委員

  ・パーソナリティやアナウンサーが一貫して「ラジオは近い」と言っているのが、ラジ

オはテレビより近いというニュアンスはわかるが、具体的にどうなのかがはっきりし

ない、番組の中でも近い理由として生活の中に聴きながらの作業ができるとの発言が

あったが、ラジオの場合は聞き逃してしまうとわからない。「近い」ということを番

組の中で活かすべきである、この番組で3人が話しているので、それぞれ名前を呼び

合うことで、それが耳について近くなるのではないか。近いというメリットを本人た

ちも意識してもらいたい。内容では、今のラジオについてコメントはあったが、今後

のラジオはどうなるのかを聞きたかった。

 倉本委員長

  ・学生たちは、非常に興味を持って取り組んでいるので、続けてもらえれば良いのだが。

武田主任

  ・大学の提供は終了するが、学生たちの夜の番組の方で活躍してもらう予定です。現在

の番組づくりには12チームぐらいで取り組んでいます。

張委員

  ・自分がラジオ聴いて身近に感じるということは、パーソナリティという話し手の人が

   話すということ一つにかかっている。毎日同じ時間につけたら、この人の声が聴ける

なという人は、その人だったら何か相手に対しておもしろいことを気が付いて踏み出

すことができるような人。言葉使い一つにしても微妙なところで言い方ひとつ変える

ことでよりいろいろな世代に失礼にあたらないような言い方、特に震災のこともある

ので被災地のこともカバーできる言い方とか、一つ言葉の使い方が違うだけでパーソ

ナリティが見える、ラジオの力は人が話すことにかかっている。

ラジオを情報源として真剣に聴くのは、渋滞の時の交通情報であり、それ以外は聴き

流しが多く、聴き流していて引っかかかるのは、その話し手の人間性がとても見える

時で、話し手の力が大きい。聞き手の相手から引き出す力も重要である。

小林委員

   ・テレビとラジオを比較せざるを得ない。「近い」ということを考える際に、ラジオの

場合は情報ですよと言えば聴く、テレビは漫然と見ている。自分自身は、地デジの時

にテレビをやめてラジオにしたが、家族はラジオだと聴き逃してしまうのでテレビの

方が良いと文句を言う。ラジオを聴いていて聴き逃すことが多いので、番組の中でイ

ンタビューしたら、パーソナリティがまとめてくれると良いのでないか。

「近い」ということでは、自分は実感として単に物理的器具、ラジオを耳をそばだて

ないと聴こえないため近くで、テレビは近くではなく遠くで距離を持って見るとの違

いと考えている。

倉本委員長

   ・ラジオで十分間に合うか。地震情報などは、目と耳と両方で確認できるのでテレビを

つけてしまう。

ラジオでどうやって魅力を持たせるかという点では、パーソナリティの技量、番組の

構成などラジオ各局でも取り組んでいるが、夜のラジオ放送では、各局が放送してい

るが魅力的な番組が少ない。その中でも午前4時から民放の中村メイ子の隠居大学の

番組などは1時間飽きさせない。そのような番組作りを期待したい。

大杉委員

   ・自分はラジオ放送を聴くのが専門であるが、流行語や外国語、言葉を詰めるなど若い

人の言葉がわからない。誰にもわかるような言葉を使ってもらいたい。

小林委員

   ・今日の番組は、わかりやすかった。

武田主任

   ・エフエム世田谷の番組には、中学生や大学生などの番組があることは良かったと考え

ています。

張委員 

  ・最後、まとめの言葉を言ってくれるとわかるのでないか。言葉づかいについては、NHKの連続ドラマが流行っている。このドラマで感じたことは、会話を聴いていて安心でき

る。家族だけど敬語を使ったりして、昔の人は丁寧にしゃべっていて具体的に伝わる。

言葉づかいに安心感があることが、ヒットにつながったのではないかと考えている。

小林委員

  ・落ち着いたしゃべり方をする番組はあるのか。

武田主任

  ・奈良禎子さんの番組、「悠ゆう素的」です。

武田主任

  ・「近い」という点では、本音で、ありのままを出せる人という指摘もありました。

倉本委員

 ・親しみ感がある。

張委員

  ・ラジオは一人で話しているので、一対一で聴いているのと同じで、人となりが出てく

ると距離感が縮まる。

張委員

  ・震災時、東北の地元のラジオ放送局が地元の情報を流していたが。

武田主任 

・ラジオ放送局は、そのエリアのみの情報を地域限定で流すことができる。テレビではワンポイントのことのみはできない。

張委員

  NHKの災害時の放送の検証をやっていたが、被災者の人たちが言っているのはテレ

ビで青森から福島の放射線の情報を全部見ているのは大変で、それが地域限定であれ

ば自分の町のことが聴けるだがとの意見であった。

小林委員

 ・エフエム世田谷は、緊急時には役立つということであるか。

倉本委員長

・東北のエフエム局は、被災地の中で地域の情報を流し、効果が出たのではないか。

武田主任

  ・それぞれのエフエム局が地域の情報を流して役立ったと評価されています。

小林委員

 ・情報収集能力は、どうか。

武田主任

・情報は住民や市・町などの地方自治体からの提供が寄せられています。

倉本委員長

・もし災害が起きたら、NHKの全国放送よりも、まずは地域の情報がわかるエフエム

世田谷にラジオを合わせる。

張委員

   NHKの検証で言っていたのは、津波警報の呼びかけをもっと強くすべきだったとい

うことで、アナウンサーのセリフの言い方、順番や原稿の見直しなど変えていくとい

うことを言っていた。

倉本委員長

・切迫感は、しゃべり方でずいぶん違う。

小林委員

  ・今日聴いた宮本さんは結論を言ってからなので、わかりやすく伝わりやすかった。

大杉委員

   ・太子堂5丁目は、エフエム世田谷の放送が入らない。高いビルなども多く、周辺地域

も聴きにくいと言われている。

深井社長

   ・電波は出ているが聴きづらい地域であり、対策は色々と検討をしたことがあるが解決

には至っていない。

事務局

   ・次回の日程の調整について、第1候補としまして4月24日火曜日で予定願います。

倉本委員長

   ・これを持ちまして、第54回番組審議会を終了いたします。