62回放送番組審議会議事録

 

1.開催年月日  平成25年6月17日(月曜日)

         午後4時~午後5時

 

2.開催場所  エフエム世田谷 会議室

 

3.出席予定者  委員総数  6名

         出席委員数  5名

倉本 俊幸  委員長

佐藤 菊夫  委 員

小林 憲夫  委 員

張  晶子   委 員

古谷 真一郎 委 員

         欠席委員数  1名

大杉 伸一  委 員

 

放送事業者側出席者

           代 表 取 締 役 社 長   平谷 憲明

取 締 役 副 社 長   

(FM放送事業本部長兼務) 深井 教雄

           FM放送事業本部 次長   武田 和子

           FM放送事業本部営業課長  津吹 芳満

 

4.議  題 (1)エフエム世田谷放送番組

          番組名「堀本 裕樹 十七音の夜」

           平成25612日(水)午後1000分~1030分放送分

 

5.議事の概要

  (1)放送局側からの審議番組の説明

  (2)当該番組の試聴

  (3)出席委員による当該番組の審議

  (4)関連事項について出席者全員での意見交換

  (5)その他

6.審議内容

   定刻、事務局より委員総数6名のうち5名が出席しているので、放送番組審議会の規

定により本日の審議会が正式に成立する旨を報告したのち、倉本委員長の意向により佐 

藤委員に議事進行を依頼した。

   佐藤委員の開始宣言に続き、平谷社長から開催にあたり挨拶が述べられ、佐藤委員の

指示により武田次長が審議内容の説明を行った。

 

(1)番組概要

〈 番 組 名 〉 「堀本 裕樹の十七音の夜」

放送曜日・時間〉 毎週水曜日 午後1000分~1030

〈番 組 内 容〉 堀本 裕樹が、パーソナリティを務めるトークラジオ番組

          様々なアーティストを、お迎えするゲストーコーナーや、今夜の一句、

リスナーからの投句コーナーなど、言葉と俳句を楽しむ30分番組。

〈制     作〉 株式会社世田谷サービス公社FM放送事業本部

(エフエム世田谷)

            

(2)審議対象放送内容

平成25612日(水)午後1000分~1030分放送分

 

7.審議における委員の主たる意見、質疑は次のとおり 

 

佐藤委員

・時間でございますので、ただ今から第62回の審議会を始めさせていただきます。

事務局から会議進行についてお願いいたします。

津吹課長

  ・本日は、委員6名のうち、5名の委員に出席いただいております。放送番組審議会の

規程により、本日の審議会は成立しているとことを確認させていただきます。

 佐藤委員

  ・続いて武田さんから放送についてお聞かせください。

 武田次長

・暑い中、お集まりいただきありがとうございます。

それでは、本日聞いていただきますのは「堀本 裕樹 十七音の夜」であります。

俳句の番組は初めてで、3月からスタートしました。本日お聞きいただくのは、6

12日(水)22時から放送した番組です。よろしくお願いいたします。

 

(番組録音放送)

 

佐藤委員

 ・俳人の堀本裕樹さんと、ゲストの武田双雲氏(書道家)の話しを伺って、ご感想、

ご意見などを頂戴いたします。いかがでしょうか?

小林委員

 ・インタビュー自体は、ざっくばらんで内容的にも面白く、飲んだ席で話している雰囲

気があって良かったと思いました。

  しかし、ゲスト自体をどうやって選んでいるのかが気になりました。

書道家だから同じテリトリー、テーストで選んだのかどうか?インタビューを通して、

選んだ理由がハッキリしなかったのが残念だった。

 武田次長

 ・これまでのゲストは小説家・歌人・書評家・芸人などで、書や俳句が好きな皆さんに

出ていただきました。他に写真家の方、それから武田双雲さんと続きました。

  堀本さんの交友関係の中で、ゲストを選んでいただいていると聞いています。

小説家・歌人・書評家等が続く中で、共通する「和」で武田さんの出番になったかと

思われます。

佐藤委員

 ・時期に合わせて、ふさわしい方を選んでいるのですか?

武田次長

 ・特に季節に合わせているということはありませが、ゲスト側で希望があるかもしれま

せん。

古谷委員

 ・今回のゲストの武田さんは、「字」・「文字」ですね。和のテーストというと広くなっ

てしまう。文字とか文章とか本とか「文字」に関係した職業の人というように説明し

て構わないと思う。

  むしろ、そのあたりを少しでもアピールした方が良いと思った。

単に友達つながりで呼ぶのも一つの方法でハッキリしている。

  今回は「文字」というテーマで武田双雲さんにお越しいただきました。ということで

も構わないと思う。

  単に和だと、和食とか、着物の着付けとか、広がってしまうので、適度に文字・文章・

字とかに関連したものに絞ると、この番組らしい話が出来ると感じた。

 倉本委員長

 ・俳句・書道と言うと和風で古い感じがする。第一印象で感じたのは、書道と俳句のつ

ながりで、それに関する話しかなと思ったが、とても明るく今風の話し方で、あれあ

れ?これは何だろうかと思った。この人達と年代は半世紀近く違うので、私らが感じ

る俳句・書道とこの人たちが感じる俳句・書道は、ちょっと違うのかなと印象を持っ

た。古くて伝統的であっても新しい見方で対応していると感じた。

佐藤委員 

 ・私も古い俳句から出発して、いろいろと話しをされるものと思っていたが、そうでな

く非常にモダンというか、古来の文化が変化していく過程、新しい日本の文化が、

  放送から伺うことが出来たのかと思いますがどうでしょうか?皆さん。

張委員

 ・楽しい番組だと思いました。ゲストの選び方は分からなかったが、乙武さんとの著書

がキッカケとなり、言葉とかを大切にする人に興味があるのかなと思いました。     

  堀本さん自身、その本を読んだことでこの方を呼びたかったのかなと思いました。

  インタビューの構成もこの方が自分で考えているのか?

武田次長

 ・今回、2週分録音しています。これが1週目にあたり、武田双雲さんのこれまでの半

生、自己紹介的な要素が多くなっています。               

  2週目に関しては、好きな句を選んでそれについて話ししますが、構成的には1回目

の部分を聞いていただきました。

張委員

 ・聞き方とか順番とかは、堀本さん自身が考えているのか? 台本はあるのか?

武田次長

 ・基本的な流れはあります。

張委員

 ・インタビューで小さい頃どんなお子さんでしたか?という切り出しが、とても良いと

思った。どんな人でも自分の子供のころのことを聞かれると、本質的な部分が出るの

で意外と本音が引き出しやすくなる。

私も経験あるが、この聞き出し方は効果があるので上手だなと思った。

その後、筆を持ったのはいつでした?どんな風にそこから向き合ってきましたか?

書道家になりたいと思ったのは?と時系列で聞いて、最後に乙武さんとの著書のこと

をドンとぶつけていた。

乙武さんとの著書のことを聞きたかったと想像するが、それを最初に持っていかず、

子供の頃は?というところから相手をリラックスさせ友達的に引き込んでいくとこ

ろが上手だと思いました。だから最後の乙武さんとの話はすごく膨らみました。

この方は俳人だけあって人の心が分かっているのかなと思いました。

だから、乙武さんとの著書の中味がとても楽しく聞くことができたと思った。

最後は、武田双雲さんと乙武さんのイメージがぱっと膨らみ、聞きたいことが聞けた

と感じました。リスナーからの俳句の書評はありましたか?

 武田次長

・今回は、堀本さんの句だけでした。リスナーからのを紹介する時もあります。

 毎月テーマを決めて俳句を募集していますので、先生方にもお願いしたいと考えてい

ます。よろしくお願いします。

張委員

 ・もう一つ、言葉を大切にしている方だけあって耳障りな言い回しが、一つもない感じ

がした。ざっくばらんに話しているのに、耳障りに感じる部分がなかったので心地よ

かったです。

佐藤委員

 ・古谷さんどうですか?

古谷委員

  ・良かったと思います。タイトルと中味が少しマッチしていない部分もありましたが、

好感もてました。若い人たちに俳句とかを広げるには、こういう手法が良い。

話題に出てきたツイッター等と上手く融合していくと、若い人を引き込んでいける。

最後のコーナー、「今週の一句」への流れが確立するともっと面白い。そこだけ浮い

た感じがするので、上手く誘導すると良い。こういう感じの番組好きです。

 佐藤委員

  ・トークの雰囲気が中々素晴らしかったとの意見ですが、そのほかどうでしょうか?

母親が書道の先生だった武田双雲さんは1~2歳の頃から墨で筆を使い始めた。

私も父親が音楽家だったので、兄妹全部が影響を受けました。冷暖房のないところで

練習させられたりしてキツかった思い出があります。

武田双雲さんの子供の時のお話から、おそらく同じ思いをしていたのではないかと、

胸が打たれましたね。

小林委員、いかがですか?

 小林委員

・インタビューの評判が良いので、それで良いのかなと思います。

ただ、乙武さんとのツイットでも感想を聞くだけでなく、どんなことを話したのか?

もう少しコアな部分があればと、武田双雲という書道家ならではの対談みたいな・・・

少し不満が残るけど、これで良いのかも知れません。

 古谷委員

  ・そう感じたのは、私が今風だという言い方をしたからだと思います。

乙武さんと武田双雲のやりとりをツイッターで若い人たちを誘導していると受け取

った。FM世田谷に出たことも触れ、そうしたツールを上手く使い、若い人を引き込

んでいく?そのあたりが今風かなと思った。ラジオとの融合?みたいにプラスに取り

ました。実際に双雲さんと堀本さんとのやりとりは、すでに何回かあって続きを聞く

ことができれば面白いと思った。 

 小林委員

  ・リスナーにもそうして戻っていくみたいに…

 古谷委員

  ・今の時代、いろんなツールがあるので、これだと決めるのは中々難しい。

ラジオで生の声でダイジェストに話しても、もっと掘り下げて知りたければ、直ぐに 

検索できる時代であり、意図的でないにしても今風の誘導なのかと思った。

 張委員

  ・そう考えるとラジオは誘導ツールでも良いと思う。子供たちを見ているとパソコンに

   強く、どんなものでも探し出す。興味のあるものはピンポイントで深く探すけど、以

外のものにはいかないことが多い。

だから私はラジオを聴きなさい。とよく言う。聞きたい話ではないが、耳にとまった

ものの中から興味がもてるかもしれない。誘導のツールとして良いですよね。

 古谷委員

  ・番組自体がネットやスマホへ誘導できるのでツールとしては完成されていると思う。

俳句の部分は触れられていないので、それはマイナス点くらいかなと。      

   さっきの募集もツイッター、フェイスブックでどうぞとかキーワードとして上げれば

良いでしょうし、最近のツールは直ぐに引っ張ってこれ武器になる。

佐藤委員

  ・17音の夜というこのタイトルを見た時に、俳句が中心なわけで俳句の見方・作り方、

季題についての説明が少ないと思うが、文字的な詩心など続いてトークされるのか?

 武田次長

  ・毎週、放送しているので初めて聴く人も想定しなければいけない。作り手にしては、

重複したとしても1回・2回・3回と放送し、ラインアップを的確にリスナーに提示

しなければならないと皆さんの話しを聞いて思いました。

 佐藤委員

  ・倉本委員長、ご意見ありますか?

 倉本委員長

  ・ご両人の話しの内容と明るさが、私らの感じる俳句・書道とちょっとイメージが異な

り、こういう見方があるのかと思い知った。                  

   書道は正座して、俳句は短冊を持って作り上げるというイメージが二人の話しからは

わいてこないので、私らには奇異に感じるが、一般的には理解してもらうにはこれな

のかと感じた。私らが理解する書とか俳句とは違う世界と感じた。

 

古谷委員

  ・パーソナリティがたまたま俳人です。堀本さんという人を前面にして、この人の商売

は俳人です。だからそのコーナーもある。                   

   俳句とか俳人を前面に押し出してしまうとミスマッチになってしまう。あくまで堀本

さのトーク番組です。商売が俳人だから俳句にもちゃんと触れます。  

   こうした流れを作ったほうがすっきりする。前面に文章とか俳人と謳うと倉本委員長

のように俳句のイメージで聞くとかなりミスマッチがあると思う。あくまで堀本さん

の番組でこの人は俳人、だからそのコーナーもありますとなると理解しやすい。

 張委員

  ・そうですね。NHKの俳句教室とは違う。

 深井副社長

  ・ご意見のとおりで、このタイトルを決めるときに最初は仮タイトルで「俳句の時間」

でした。しかし、本人からも俳句は5,7,5だから、「17音の夜」にして、若い人

にたちに知ってもらうということで二子玉川から放送しています。

   二子玉川でイベント的なこともやり、インターネットなどを使いながら少しずつ広げ

ていきたいと本人は思っている。               

   世界に共通するような環境でステージを広げようという思いから、今までのような俳

句、俳人、という言い方をやめ、あえてタイトルから俳句という文字を取りました。

 佐藤委員

  ・深井さんの説明で「17音の夜」の意味が分かりました。              

   皆さんありがとうございました。

事務局

  ・次回の日程ですが、819()でいかがでしょうか。

 各委員

  ・大丈夫です。

 深井副社長

  ・それでは次回は8月19日(月)とさせていただきます。時間は今日と同じ16時で

お願いいたします。本日はありがとうございました。