第64回放送番組審議会議事録
1.開催年月日 平成25年10月21日(月曜日)
午後4時~午後5時
2.開催場所 エフエム世田谷 会議室
3.出席予定者 委員総数 5名
出席委員数 5名
倉本 俊幸 委員長
佐藤 菊夫 委 員
小林 憲夫 委 員
張 晶子 委 員
古谷 真一郎 委 員
放送事業者側出席者
取 締 役 副 社 長
(FM放送事業本部長兼務) 深井 教雄
FM放送事業本部
次長 武田 和子
FM放送事業本部営業課長 津吹 芳満
4.議 題 (1)エフエム世田谷放送番組
番組名「Dear Sports せたがや」
平成25年10月19日(土)午前10時30分~10時45分放送分
5.議事の概要
(1)放送局側からの審議番組の説明
(2)当該番組の試聴
(3)出席委員による当該番組の審議
(4)関連事項について出席者全員での意見交換
(5)その他
6.審議内容
定刻、事務局より委員総数6名のうち5名が出席しているので、放送番組審議会の規
定により本日の審議会が正式に成立する旨を報告したのち、倉本委員長に議事進行を依
頼した。
倉本委員長の開始宣言に続き、平谷社長から開催にあたり挨拶が述べられ、委員長の
指示により武田次長が審議内容の説明を行った。
(1)番組概要
〈 番 組 名 〉 「Dear Sports せたがや」
〈放送曜日・時間〉 毎週土曜日 午前10時30分~10時45分
〈番 組 内 容〉 スポーツ祭東京2013が開催され、9月には2020年、東京での
オリンピック開催が決定された。そんな大舞台を目指してスポーツに
打ち込む人たちにレポーターがインタビューを行い、栄光の瞬間や選
手の素顔を伝える。真剣にトレーニングに励むアスリートを応援し、スポ
ーツを愛する人たちにお送りする15分番組
〈制 作〉 株式会社世田谷サービス公社FM放送事業本部
(エフエム世田谷)
(2)審議対象放送内容
平成25年10月19日(土) 10時30分~10時45分放送分
7.審議における委員の主たる意見、質疑は次のとおり
倉本委員長
・ただ今から第64回の審議会を始めます。
武田さんから放送についてお聞かせください。
武田次長
・本日の番組は、毎週土曜日、午前10時30分から15分の番組です。
土曜日の情報生ワイドSetagaya Goes Onという番組の中のコーナーです。
ここではスフィーダ世田谷の情報も流れております
いろいろなスポーツ選手の話題豊富なインタビュー番組です。それではお聞きください。
(番組録音放送)
武田次長
・10月19日の土曜日に放送された番組を聞いていただきました。
倉本委員長
・ありがとうございました。
今、東京でスポーツ大会が開催され、スポーツといえば皆さん関心をもっている。
スポーツの中でも馬術大会はめずらしい。裏面を知ることが出来た。
変わった知識が得られたと思う。スポーツの関心が高まることは大変良いと思う。
いかがでしょうか。お聞きになった感想は?
馬術と言えば、今年の5月に馬事公苑の大会を見に行った。馬術競技は中々大変で、
うまく飛越できてもタイムオーバーということもある。
また、殆どが国産の馬でなくフランスやベルギー生まれとかでヨーロッパの馬が多かった。
競馬は日本の馬が競争しているのに、馬術競技は外国の馬ばかりと感じた。
日本では障害馬の育成は盛んではないという思いがした。
小林委員
・今の委員長の話しは、ピンときますね。こういった質問をしてほしい。
私はすごく馬が好きで馬の映画を見る機会が多い。いつも思うのは、やはり馬がすべて
あり、良い馬は勝ち、ダメなら負けるで、上に乗る人間の役目が今一つ分からない。
今回も馬と人間との協調というか、一緒にトレーニングする話しがあったが、馬の役割、
人間の役割、そのあたりがあれば面白いと思った。
もう少し、馬・競技の内容・役割分担とかについて聞けたら良かった。
人間中心のインタビューになってしまい残念な気がした。
倉本委員長
・競馬と比べることは適切ではないが、やはり馬8割・人間2割のスポーツではないか?
競馬馬は外国から親を仕入れて日本で育った馬は日本で走っている。
5月に見た馬術の馬は殆ど外国産馬で、日本馬は1頭もいなかった。
張委員
・生まれてからすぐの教育が違うのでしょうか?
小林委員
・そういうところが聞きたかった。
張委員
・インタビュアーはスポーツ経歴があるのか?
武田次長
・インタビュアーは色々で前後のアナンウスは「Setagaya Goes On」のパーソナリティと一緒ですが、こ
の日は藤咲さんでした。他にも5~6人のレポーターがいますが、選手に合わせる必要があ
り、選手の都合によってその時に動ける人が出動します。
また、通常のインタビューよりは下調べが必要ですが、あまり情報がない場合も忌憚なく
聞かせてもらっています。まずは色々なスポーツに注目し皆さんに知ってもらいたい。
・今度の馬術大会は馬事公苑で開催されるのか?
武田次長
・11月に行われる「第65回全日本障害馬術大会」という大会で、馬事公苑で見られ
凄い迫力ですと話されていました。
倉本委員長
・大きな馬術の競技が出来るのは馬事公苑くらいしかない。
武田次長
・近くで馬術の競技が見られるのは貴重だそうです。
佐藤委員
・馬のことは良く分からないが、自分の仕事に置きかえて言えば、演奏家は1人の指揮
者の下で、それぞれの演奏家が1つの組織となって指揮者に相対する。馬の場合は騎手
と1対1で向き合う。私の経験とは違うが、ある意味では共通しており興味深く受け
止めた。
倉本委員長
・彼は今の自分に満足せず、これからが大事だと言っていた。馬とともに精進しようと
する意志を実感した。
張委員
・聞いていてピンとこなかった。アスリートというからには、勝つために自分を鍛えている
はずで、勝つために自分が一番大事なのは何か?経験の中でどの瞬間に馬と一体になれ
たのか?など、スポーツのドキドキ感を伝えてほしかった。
これだと愛好家の話しになってしまう。目指しているものは何か?境地は?そのあた
りが聞きたかった。アスリートを紹介するならもう少し醍醐味があると良い。
倉本委員長
・馬術競技は支援団体とかあまりないようで、選手は自費で自分の馬で行くようだと聞
いたことがある。
武田次長
・次回はそういった話しも出ます。障害競技に出ている80代の方も紹介します。
その方は毎日馬との一日一日を日記に記しており凄い方だそうです。
倉本委員長
・自分で全部やっているのか?
武田次長
・その方は分らないが、トモトさんの場合は8頭を面倒見ており、日々こつこつと馬の
状態を見極めるなど世話が大変で、競技へのモチベーションの維持がむずかしい。
倉本委員長
・あとは他の選手がその馬に乗るかも知れない。どんな選手が来ても良いように馬を調
教している。そういう選手ですよ。トモトさんは。
武田次長
・本番に乗るだけじゃなく長いスパンで何年も…
何故かスポーツ選手は総じて流暢に話す選手が少な
広報の方にも登場してもらうのですが、選手とまた違う、視点を変えて大会や競技の
ことを話していただく。
張委員
・でもこの人、高校生になってから競技に出るようになり、それまでは嫌々半分だった
のが面白くなった。その面白くなった最初の試合は何だったのか?とか
今のことは悩みや葛藤があって言えないと思うが、少しでも強くなろうという思いと
かを聞ければ良いと思った。
倉本委員長
・競技人口が少ない。5月に見たときは18歳くらいの女子が障害競走に出ていた。
佐藤委員
・馬に乗る人も馬をいかに選ぶか?
倉本委員長
・その若い女子が良い成績を上げていた。だから馬が良いのか?人間がうまいのか?馬
と気が合うのか?など、特殊なスポーツでその裏側にはいろいろな苦労があるという話だ
と思う。
又、馬術がオリンピックスポーツの中の一つでもあり興味が湧く番組ではないか?
いわゆるアスリートは自分をトレーニングするのは当たり前のことだが、この人たちはそれにプ
ラスして馬をトレーニングすると同時に馬を飼っている。
しかしながら、国産の馬は一頭もいない。私が見た範囲ではベルギー・オランダ・フランス・
スペイン生まれとかで、外国の馬ばかりしかも7才とか8才とか年を取っている。
競馬馬は若いが…4才、5才とか…
佐藤委員
・一番働き盛りは何才くらいから何才までくらい?
倉本委員長
・元気でいられるのは20才から25才くらいまでか?競馬みたいに過激なスポーツやるの
は5才くらいまで、5才と言えば人間なら20才くらい。
小林委員
・そういうのも聞きたかった。馬についてもっと知りたかった。オリンピックまでに今回の
馬はもたない。7年後だから違う馬になっている。それは面白いなと思った。
だから、そうすると…
倉本委員長
・この間、見たのは7才とか8才、7年経つと14才~15才、そうなるともう年寄です。
馬の寿命はそんな長くない。3才で大人になる。
小林委員
・そうなると、トレーニングの話しも違う。
倉本委員長
・こういう変わったスポーツがあるという裏話で良い。聞いていて楽しかったと思う。
馬術っていうのは必ず話題になりますね。80才のオリンピック候補とか?
武田次長
・現役でまだやっています。
倉本委員長
・馬事公苑でトレーニングしているのか?
武田次長
・それは分からない。ただ現役だそうです。
倉本委員長
・凄いわ。馬は年取ると現役ではいられなくなる。
古谷委員
・馬の話しは置いといて、番組の趣旨が良く分からないというのが一つと、聞いていて
面白くなかった。
スポーツ選手に抑揚がないというのは良く分かるが、15分間ずっとこの調子ですよね。
途中で、誰に話しを聞いているのか分からなくなり、途中から聞いた人も何の話しか
分からないと思った。
途中で名前を入れるとか、こういう方ですと紹介を入れた方が良い。15分間まった
くその説明がなく続いていたと思う。
それと番組の目的を読み返しているが、よく分からない。アスリートたちの「栄光の輝き
の瞬間」、「目標に向かっている姿」、「選手生活」、など、もう少し絞った方が良い。
そのスポーツ選手ありきということしか分からない。分からないから、そのスポーツで活躍
する人だとスポットをあてているようにも聞こえないし、全体的にボヤっとして面白くな
く終わったのが残念です。
しゃべりのプロなら、うまく引き出しあげられるポイントをいくつか作り構成を考えた方
が良い。
馬がいるので、個人と馬と両方話しを持っていけると思う。正直、名前も残ってない
しボヤッと聞いてしまったのが感想で、そのあたりの構成をもう一度考えた方が良い。
番組として、このスポーツ選手を盛り立てていくのか?どこにフォーカスを当てるのか?
ただ単に20人、30人といろいろな人の話しを聞きましたというのでなく、何か軸を
通した方が面白いと思う。
倉本委員長
・「Dear Sportsせたがや」というこの番組はこれからも継続するのか?
武田次長
・来年の3月までの放送予定となっています。
倉本委員長
・そのあとは、他のスポーツを紹介するのか?
武田次長
・それ以降はまだ決まっていません。この番組では色々なスポーツを紹介していきます。
実はオリンピック招致活動が行われている時にこの番組を決定しまして、まさか本当に東
京に会場が決まるとは…
倉本委員長
・これは良いテーマだと思う。オリンピックスポーツは数あるので、特に世田谷に関連のあるも
のから続けていくのは良い企画と思う。
武田次長
・今日のご意見を参考にします。
倉本委員長
・世田谷に馬事公苑があるので企画したものと思うが、これもオリンピックスポーツの一種であ
り、他にも区内には日体大はあるし体操も優れている。
佐藤委員
・ここに「Dear Sportsせたがや」の視線でとあって、アスリートが載っているがこれから
この方たちが続くというか?
武田次長
・既に出ていただいた方です。
倉本委員長
・テーマとしては良いテーマと思う。私は。
小林委員
・古谷さんの意見は良く分かります。この趣旨に独自インタビューとあるが、独自が何の独
自か分からない。というか、一番大きなことはそこだと思う。
藤崎あかねさんがインタビューしているが、インタビューする際は当然、事前に調べているか?
TVの名インタビュアーの例を挙げると、事前に目茶目茶調べている。相手のことを細かく
調べていて、その人がチョロっと言うと、すぐに分かり例の話しですね?とか、ポンポ
ン出てくる。それがうまいインタビュアーだと言われるが、藤崎さんに限らずこの「Dear
Sportsせたがや」を取材するときは、インタビュアーは勉強して臨んでいるのか?
武田次長
・調べられる選手もいれば、あまり情報が公開されていない選手もいるので、限りある
中で下調べしている。
小林委員
・選手はともかく、競技については調べられる。それは問題ないわけです。
逆に知りすぎということがあって、ポイントが絞れないのか、傍から見ていると良く分
からないということになってしまう。そのCSIとか大会もこのインタビュアーは分かって伝
えていると思うが、こちらは分からないから何を言っているのかチンプンカンプンで、まるで
プロ野球のクライマックスシリーズみたいになってしまう。
だから勉強するだけじゃなくて知りたいところをキチッと整理して、途中から聞かれ
るリスナーにも分かるようになるには、かなりハードルは高いが、それが出来ると大変良い。
倉本委員長
・他に何かありますか?ないようですので、これを以て番組審議会を終了します。
ありがとうございました。
事務局
・次回の日程ですが、12月16日(月)16時30分から開催します。
よろしくお願いいたします。