6回放送番組審議会議事録

 

1.開催年月日 平成221日(月曜日)

           午後4時30分~午後5時30

2.開催場所 エフエム世田谷 会議室

3.出席予定者 委員総数  5名

           出席委員数  4名

倉本 俊幸  委員長

佐藤 菊夫  委 員

小林 憲夫  委 員

張  晶子   委 員

欠席委員数  1名

古谷 真一郎 委 員

 

             放送事業者側出席者

           取締役副社長  深井 教雄

           エフエム世田谷 武田 和子

エフエム世田谷 田中 宏英

放送事業者側欠席者

代表取締役社長 平谷憲明

 

4.議  題 (1)エフエム世田谷放送番組

    番組名「「坂井賢太郎の昭和バンザイ」

           平成26410日(午後1000分~1030分放送分

 

5.議事の概要

  (1)放送局側からの審議番組の説明

  (2)当該番組の試聴

  (3)出席委員による当該番組の審議

  (4)関連事項について出席者全員での意見交換

  (5)その他

 

6.審議内容

   定刻、事務局より委員総数5名のうち4名が出席しているので、放送番組審議会

の規定により本日の審議会が正式に成立する旨を報告したのち、倉本委員長に

議事進行を依頼した。

   倉本委員長の開始宣言に続き、審議に入る前に、代表取締役社長平谷の欠席の

ご連絡と、4月の人事異動により、事務局担当が津吹から武田に変更になった旨、

報告。委員長の指示により、該当番組担当田中が、審議内容の説明を行った。

 

(1)番組概要

< 番 組 名 >  「坂井賢太郎の昭和バンザイ」

<放送曜日時間> 毎週木曜日 午前1000分~1030

<放 送 内 容> 昭和生まれ昭和育ちの坂井賢太郎(西武ピアノ会長)と、

昭和生まれ平成育ちの小島 望が昭和の魅力を

           いろいろな角度から見直していく番組    

< 制   作 > 株式会社世田谷サービス公社 エフエム世田谷

 

  (2)審議対象放送内容

平成26410日(木) 22時00分~22時30分放送分

 

7.審議における委員の主たる意見、質疑は次のとおり 

倉本委員長:ただ今から第67回の審議会を始めます。番組についてご説明お願いします。

      

田中:当番組の担当の田中です。2013年44日~番組スタートしました。

ピアノの調律師を30年行っている坂井賢太郎さんと、舞台女優の小島のぞみさん、

そしてゲストをお招きしています。ゲストは歌手の方が多く、昭和40年とか50年

とか、昭和のある時代をふりかえりながら、トークを繰り広げる番組です。

それでは、お聴きください。

 

(番組録音放送)

 

倉本委員長:では審議に入ります。

昭和にもいろいろありまして、私とか佐藤さんの時代の昭和、この方、賢太郎さんは24年生まれ
ですか。昭和でもだいぶとらえ方が違うと思った。

佐藤委員:私は昭和4年生まれなんですよ。この方はその20年後ですね。

昭和4年ころだと軍歌の時代、歌謡曲なんて歌う時代じゃなかった。   

戦争があって、昭和でも違う時代みたい。

佐藤委員:その頃、軍人が行進の訓練が必要で、吹奏楽がドイツやフランスから取り入れられ、
マーチがさかんだった。

小林委員:1984年をテーマにスタートしたのはよかったが、途中ゲストの水本さんが

入って、水本さんの地元なまりの話に終始して、コンセプトから離れたままだが、

その辺はいいのでしょうか。

 

田中:番組の骨格は、昭和を振り返り、毎回昭和のひと時代を、週ごとにとりあげている

はずが、ゲストの特徴を、かなりほりさげてしまった。

次の週も水本さんで、修正はしているが、水本さんの1週目だけ聞いた人は、

まさに歌謡曲全盛であった84年、84年のトピックからは離れてしまっている。

坂井さんは、大阪の方でしゃべりだすと止まらず、ゲストによっては、逸脱することも。

修正できる時もあれば、出来ない時もある。

 

張委員:私も、84年はどこいったんだ?とずっと思っていた。

坂井さんの個性がそうであれば、アシスタントの小島さんが、昭和を勉強しておき、

とりまとめ役になってはもらえないか。

「くれない、〇金(まるきん)、〇貧(まるび)」の3つの流行語を出していたが、

正直、この3つの流行語は、私はあまり覚えていない。

歌手の方がゲストであれば、朝ドラとか、84年の紅白とか、来日した外国人アー

ティストとかを取り上げてはどうか、また、ゲストの水本さんの84年はどうだったか、

とか。

「水本さんは、いつ頃東京にいらっしゃいましたか」、との質問に、東京に来た時

の自分の年齢を言っていたが、それが昭和何年だったか、すぐわからない。

 

先生方がおっしゃたように、昭和ってすごく長くて、20年までの昭和、20年から

の昭和、40年までの昭和はまるで違う。簡単に古き良き~というのは、安易だな

といつも思っていた。江戸時代は平和だった~位の大ざっぱさだと思う。

昭和の個性っていうものを、番組スタッフが、もう少し形づくってみて投げかけて

みてはどうか。

 

小林委員:「昭和バンザイ」というタイトルですから、昭和賛美。それはそれでいいと思った。

張先生がおっしゃったように、児島さんが1984年に続ける言葉は、くれない族、

まるきん、まるびじゃなくて、方向性がはっきりするものの方がいいと思った。

坂井さんは、「36歳で俺は転職した」という自分の転職の話をしている。

来日したグループのこととか、その方が坂井さんはのってきやすいのではないか。

小島さんが、軸を決めてオリエンテーションというか、方向性を決めて制御の役を

すればいいのでは。

 

張委員:84年に転職した話、児島さんは、そこから時代性を反映できなかった。

賢太郎さんは話がどっちにいくかわからないとしたら、島さんが、例えば今の転

職と、当時の転職は違うのかとか、時代性を掘り下げるような展開はできないものか。

 

佐藤委員:坂井賢太郎さんっていう方は、技術面の方ではないのか。

ピアノを調律して再生して、中南米にも寄贈、技術指導で文化交流もしている。

楽器を作る側の人なのであって、昭和の音楽とか、その方面を語る人ではないの

では。音楽を語るのが彼の特色を出すところではないのではないか。

   

田中:TVのバラエティ番組の進行だと、こういうメインのシンボリックなMCがいて、

女子アナがいらっしゃって、ゲストの皆さんは別として、もう一人、その道に詳しい

オブザーバー的な人が付くのだと思うが、そうするとまとまりというか収拾がついて

いくのだと思うのですが、歌謡曲にとても詳しい人がもう一人いればいいのかもし

れないが、予算的にそれは難しいのが実情。小島さんが、坂井先生の引き出し

を開けてあげるような作業が今後できればいいのかも。

 

小林委員:今聞いた内容では、水本さんのことが、最初わからなかった。オペラなのか、

J-POPなのか。しばらくして、民謡ということがわかった。

あと背景の子供の声が気になりました。収録はスタジオではないのですか。

田中:サテライト・スタジオのスタジオ・キャロットでの公開録音です。

 

倉本委員長:ゲストの選び方なんですが、坂井さん、小島さんが、昭和生まれ昭和育ちと

昭和生まれ平成育ち。そしてゲストの水本さんの昭和、昭和が3つある。

3つある昭和をうまく紹介する、ゲストで違う昭和を語ってもらったらいいのでは。

水本さんは、どの昭和なんでしょう。

 

小林委員:1984年に関連したということなんでしょうか。それがわからないままでした。 

倉本委員長:本当にちがいますよ。江戸と明治くらい違う。 

張 委員:今日のゲストだったらデビューした年とか。それが84年かどうかわかりませんが。

 

小林委員:2回目でそれが明らかになるんでしょうね。 

佐藤委員:今日聞いたのが、たまたま水本さんの1回目だから。そういった意味では、

番組の継続性をつかまないと云々できない。 内容が演歌の時もあれば民謡の

時もあるでしょうし。    

 

張 委員 :ゲストの方にも昭和のこの時代を振り返るんですよと伝えてあるんですか?

田中:はい。しっくりはまって盛り上がる時もあるようです。配布のこれまでの出演リストの

中で、例えばサーカスの時は、その年代の話で盛り上がりました。はまる時とはまら

ない時と、波があるみたいです。

 

小林委員:小島さんがカギを握ってるわけですね。そうしないと坂井さんを止められない

ですもんね。小島さんの声、聞きやすいですね。

 

倉本委員長:小島さんは、昭和63年生まれ。28歳ですか。

張 委員:昭和の最後、そしてすぐ平成になった。

田中:当初の目的でいくと、古い昭和と近い昭和と、本来そのあたりがもっと出るといい

んですね。今回あまり対比は出てないかもしれません。

 

倉本委員長:小島さんには、あまり昭和の意識が無いのでは。こういった若い方が多い

わけで、こういった人に、昭和を眺めてもらう。若い人の視点で昭和を見る。

というのも、いいと思います。私はどっぷりつかってますけど。

 

小林委員:今回の話題は、小島さんが選んだんですか?

田中:詳しいものではありませんが、ざっくりとした資料は渡してある。

小林委員:歌の話題は選ばなかったんですね。

張 委員 :民謡歌手の方にふったら、桃色吐息は出てきました。

小島さんの年代、88年生まれ位って、親と子のギャップが無くなってきた世代と

言われていますよね。親が聞いてたサザンオールスターズを、子供も歌えるとか。

小島さんの歳だと、84年と言ったって、数字と資料だけでは、84年代のイメージは

浮かんでこないと思う。

彼女自身が84年のイメージが出来なければ、掘り下げようという問いかけも出来

ないですよね。身近な人に取材してもらっておくとか、どうでしょうか。

実際に、お母さんやおじいさんに昭和の事を聞いてきてくださいとか、そんな

宿題はどうでしょう。音楽でなくてもいい、聖子ちゃんカットとか、ファッションでも。

 

倉本委員:聞いた話とかでいいと思う。

小林委員:それぞれの視点で昭和を見直していこうっていうことで。

張 委員 :彼女なりの視点が出来るといいですよね。賢太郎さんのトークは自由で、

     それが個性なので。賢太郎さんのキャラクター自体が昭和っぽいという事なの

かもしれませんが。そこの修正難しいでしょうが、小島さんに頑張ってもらうって

いう事で。

倉本委員長:ありがとうございました。

倉本委員長:次回の日程をお知らせください。

事務局:6月16日の月曜日ではいかがでしょうか。

全員:特に問題ない。

事務局:次回は6月16日(月曜日)1620分から1720分と予定します。

よろしくお願いいたします。